OPEC総会での減産を見送る可能性、米議会の動向を待つか

 | 2018年12月05日 19:22

G20首脳会議でのトランプ米大統領の中国への対応によって、サウジアラビアのムハンマド皇太子は、今週のOPEC総会における姿勢を迫られることとなったかもしれない。アナリストはOPEC総会での原油の減産計画は先送りになるとみている。

トランプ大統領の中国との貿易交渉の流れを受けて、ムハンマド皇太子はファリハ石油相に対して、原油価格の減産を数ヶ月先延ばしさせる可能性がある。減産の延期はトランプ大統領に好感を与えることだろう。

ロンドンに本社を置く、資源コンサルティング会社であるエネルギーアスペクツ社は、

「原油在庫が最高値まで急上昇した2014年の水準を避けるため、サウジアラビアやその他同盟国は減産をひそかに行うだろう。減産によってOSP(公式販売価格)は高水準で維持され、サウジアラビア原油への需要が低下する。今回の減産計画によって原油価格は下支えされ、徐々に上昇していくことだろう」と述べている。

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