商品先物見通し:米国とOPEC諸国の対立

 | 2018年12月10日 18:30

米国の反発がある中で、OPEC総会では原油の減産の方針を発表した。しかし、サウジアラビアにとって新たな問題が浮上している。原油価格が上昇しても、米国は採掘リグ数を増やす計画があることだ。

サウジアラビアを盟主とするOPECとロシアを中心とするOPECプラスは、今後6ヶ月で合計で日量120万バレルの減産を発表した。これによって原油価格は5%まで上昇したが、金曜日の終値は2%の上昇にとどまっていた。

WTI原油価格は月曜に上昇後、約52ドルまで下落している。原油価格の直近13ヶ月の最安値は11月末につけた49.41ドルである。一方 ブレント原油は、約62ドルで取引されており、0.5%以上の上昇に苦戦している。