商品で今年2番目の上昇率を見せた「小麦」は今後も上昇予想

 | 2018年12月11日 16:33

テキサスA&M大学の農業経済学者であるマークウェルチ氏は、商品先物の中で今年2番目に上昇した小麦は、今後も米国の農業従事者にとって間違いないことを説明をした。テキサス州は米国が小麦栽培している州の中で二番目に小さい。

コモディティというのは典型的に生産量が増えるほど価格が下がる。しかし、小麦の場合は作付面積当たりの収穫量が少ないので、生産高は栽培労力に見合わない。そして世界の小麦栽培地でも同じことが言えると同氏は述べた。

h2 世界中で小麦の需要過多/h2

The Waco Herald-Tribuneが土曜日に報じた内容によると、テキサス小麦生産者シンポジウムでの演説で、同氏は以下のように述べた。

小麦の価格が上がるファンダメンタルとして、小麦の消費量が世界的に増加するという『非常に強い需要』を挙げることができる。そして、2018年は小麦の収穫量が減り、供給と需要のバランスは更に厳しくなっている

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また同氏は「米国は穀物の年間生産量が5500万トンで四番目に多いにもかかわらず、小麦に関しては全世界供給量のわずか8%のみであり、来年には競合国に伴い作付面積を増やさなければならない。米国農務省が2018年の世界生産量を7億3,300万トンと予測しているが、これは5年ぶりの最低水準であり、2017/18年の過去最大の生産量から3%も下がっている」と述べた。

また同氏は次のように付け加えている:

世界の小麦価格はここ数年で上昇している。それゆえ、生産者がより多く小麦を生産する兆しやインセンティブがある。1年かけて分かってくる収穫量の見通しと潜在的な輸出能力はとても重要となるだろう。

h2 小麦は天然ガスに次いで二番目に優れたコモディティ/h2

シカゴ商品取引所で3月限小麦先物は月曜日に1ブッシェルあたり約5.25ドルで取引され、ここ1年で22%以上上昇している。これは53%高の天然ガスに次いで最も上昇したコモディティとなる。(デスクトップユーザーの方は、 をクリックして「パフォーマンス」から全コモディティの1年間の変動率を見ることができる)。