株式市場の下落は続く、公益事業セクターは上昇、ドル・原油の下落

 | 2018年12月16日 22:40

h2 ポイント
  • 米中貿易協議進展にも関わらず市場は悲観的な見方である。
  • 公益事業の記録的高値はリスク回避のサインを出している。
  • 利回り、ドルの下落

12月の第二週目は、米国のすべての主要株価指数が下落し、終値は9ヵ月ぶりの安値水準となった。金曜日のダウ平均株価は10月のピーク時より10%以上下落した。

株式は先週末、売りが先行した。 S&P 500 NASDAQ総合 ラッセル 2000はダウ平均と共に下落した。金曜日のダウの下落に伴い、全ての主要株価指数は現在調整局面に入っている。

貿易協議の進展や堅調なホリデーシーズンの消費が報告されているにもかかわらず、世界経済の減速の中で企業が軟調な見通しを立てていることをうけて、悲観的な投資家たちは来年の課題に着目している。

h2 ファンダメンタルズの好調、悲観的な投資家/h2

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米中貿易協議の進展によって次のような結果となった:中国による外資の参入の拡大、大豆を含む米農産物の輸入の再開、そして米国製自動車と自動車部品への報復関税の一時停止し7月の水準まで引き下げるという発表であった。テスラ(NASDAQ: TSLA)とBMW(OTC: BMWYY)は、追加関税一時停止をうけて、世界最大の自動車市場である中国において販売の低迷の回復をめざし、ただちに値下げに踏み切った。

しかし、先週末に発表された11月の 中国鉱工業生産に基づくと、中国経済は11月に市場予想以上に減速し、小売売上高も伸び悩み、自動車販売は1990年以来初めて年間売上高が減少した。

一方、米国経済指標は好調であった。 消費者信頼感賃金上昇の堅調さ、そして失業率の低さに支えられて、 小売売上高は市場予想を上回る伸びとなった。