商品市場一週間の見通し:原油は来年からのOPEC減産を待ち、金はFOMCを待っている

 | 2018年12月18日 18:32

OPECが原油の減産を決定すると共に、サウジアラビアは米国への原油輸出を大幅に削減する計画をしている。しかし、原油トレーダーは2019年の需要予想データ発表まで様子見ムードとなる可能性が高く、この減産や輸出停止だけでは原油価格が今年度末まで上昇基調を続けるとは考えにくい。また、世界経済の減速への懸念と米中貿易戦争への疑念も、原油市場を締め付けている。

市場においては、今週のFRBのFOMCで今年度4度目の利上げが行われるかどうかが重要になる。市場では今月18~19日のFOMCで、70.6%の確率で2.25-2.50%へ利上げが行われると見込んでいる。