一週間の見通し: NASDAQが弱気市場に、その他の米指標も続くのか?

 | 2018年12月25日 08:59

  • 米国市場は2011年以来最悪の週

  • 米国債利回りと米ドルは下落

  • 原油価格の急落は続く

  • 先週金曜に様々な市場で問題が多発的に起こり、週初から下押し圧力を受けていた株式市場にさらなる重しとなった。金曜日の取引量は過去数年で最も大きく、株式市場は2011年8月以来最悪の週となった。

    S&P 500ダウ平均株価はそれぞれ2.06%と1.81%下落した。一方、 ナスダック総合指数は約3%下落し、弱気相場入りをした。投資家は株式を避け、安全資産の米国債の購入へと動いたことで、米国債利回りは下落した。

    h2 クアドルプル・ウィッチングや政情不安が下落相場を引き起こす/h2

    クアドルプル・ウィッチング(メジャーSQの最終取引日が重なること)だったこともあり、先週金曜日にボラティリティは上昇した。クアドルプル・ウィッチングは、利上げへの懸念からすでに下押し圧力を受けていた株式相場をさらに下落させた。また市場が悪化した背景として、景気後退の危険性が高まる中でドナルド・トランプ米大統領がパウエルFRB議長の解任について話し合ったという先週末のニュースがあった。

    アプリを入手する
    Investing.comで、世界の金融市場の最新動向をチェックしましょう!
    今すぐダウンロード

    それでも、基本的には、政府の閉鎖が市場に大きな影響を及ぼすことはめったにない。すべての施設の閉鎖があった過去の事例を見てもそれは分かる。現在の閉鎖は25%であり、残りの75%は引き続き予算化されている。

    皮肉なことに、ニューヨーク連邦準備銀行のウィリアムズ総裁は先週金曜に株式の上昇をもたらす発言をした。同氏は、経済成長が減速した場合、FRBは新年に金利政策とバランスシートの圧縮を見直すことができると述べた。しかし、同日午後には売り圧力が強まり、この発言は一時的な買い材料を提供したに過ぎなくなった。

    米国すべての主要株価指数は弱気相場に突入している。