2018年まとめ:弱気相場入り目前、2018年は成長株が最大の敗者

 | 2018年12月27日 16:11

株式投資家は2018年に市場が低迷するとは考えていなかっただろう。

2018年に入り、企業収益は好調であり、経済は活気づき、トランプ米大統領の減税による影響が浸透することによって、消費者や企業の支出増加に繋がっていった。

しかし、2018年の最終週に入ると、この好調な経済状況は一変している。過去3ヶ月において不明瞭な見通しは高まっており、約5兆ドルもの世界の時価総額を失う下落が引き起こされた。そして、クリスマスイブではダウ平均は650ドルの下落を記録し、これは過去のクリスマスイブで最悪の下落幅である。

今回の下落が過去と違う点は、以前まで下落があっても米国株式市場の史上最長の上昇トレンドの中で押し目となっていたが、今回はそうはいかないということだ。

成長株であった、アップル(Apple) (NASDAQ:AAPL)、フェイスブック(Facebook) (NASDAQ:FB)、グーグル(Google) (NASDAQ:GOOGL)は2018年の株価が年初と比べてマイナスで終えようとしている。

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ソーシャルメディアの大企業である、フェイスブック、グーグル、ツイッター(Twitter) (NYSE:TWTR)に対する向かい風は特に強い。2016年の大統領選でロシアの情報操作の介入や、個人情報の大量漏洩を発端として始まった政府による監査や規制が、これらの企業の株価を押し下げている。

アップルは今年夏から秋にかけて世界一の時価総額を誇る企業になっていた。しかし、iPhoneの売上の急激な成長は終わり、売上は貿易戦争の激化とともに今後低迷することが予想される。同社の株価は急落しており、世界一の時価総額企業のタイトルはマイクロソフトに渡っている。

また、半導体メーカーはスマートフォン、ビデオゲーム、仮想通貨のマイニングによって恩恵を受けていたが、これらの需要はピークを打ったとみられ今後低迷が予想される。

h2 半導体メーカーは、「最大の敗者」/h2