不信任投票により、ポンドのボラティリティは上昇

 | 2019年01月17日 19:13

h3 2019年1月17日の外国為替市場総まとめ

昨日の英議会では、テリーザ・メイ英首相のブレグジット協定案が、230票差の大差で否決された。

しかし、ポンドは上昇し、1.28を上回って取引されている。イングランド銀行(英中央銀行、BOE)のマーク・カーニー総裁によると、今回のポンドの反発は、リスボン条約50条の適用が延期されるという期待が強まり、合意なき離脱の見通しが弱まったことを反映しているとのこと。合意なき離脱を望んでいる者はなく、メイ首相は1月21日までに代替案を決めるであろう。

h3 内閣不信任案/h3

英労働党のジェレミー・コービン党首は、メイ英政権に対する不信任案を提出した。

メイ英首相に対する不信任投票は否決され、継続することとなった。しかし、本当に問題なのはブレグジット協定の代替案があるかどうかだ。大差でブレグジット協定案が否決されたことを鑑みると、微調整ではすまない。離脱交渉の期限を3月29日から延期する必要があるだろう。また、離脱協定代替案や2回目の国民投票などを議論する超党派協議が開かれるだろう。EUはブレグジットの撤回を求めていたが、合意なき離脱を視野に入れた準備を進めているようだ。いずれにせよ、最も可能性の高いシナリオは、合意のあるブレグジットかブレグジットの撤回なので、ポンドは上昇している。

h3 ユーロの下落/h3
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欧州中央銀行(ECB)からのハト派的な声明を受けて、ユーロは5日連続で下落している。メルシュ氏とノボトニー氏はユーロ圏での景気減速について言及し、来週のECBによる政策金利の発表によって、市場心理はさらに悪化するだろうと述べた。

しかし、本日は豪ドルとNZドルのパフォーマンスが最も悪かった。軟調なNZクレジットカード支出を受けてNZドル/米ドルは68セントを下回った。一方、3年間で最悪の結果であった豪消費者信頼感を受けて、豪ドル/米ドルは100日移動平均線のサポートラインをテストした。米ドルは全面的に上昇しており、米ドル/円は109円を上回った。本日午前公開の米国経済指標はないので、債券利回りの上昇と株式の小幅安が、ドルの上昇に寄与していると考えられる。本日の午後には、FRBのベージュブックが公表される予定である。

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