週間見通し:リスクオンにより、S&P500は2700の水準まで戻るのか

 | 2019年01月21日 19:28

  • 中国による対米輸入の拡大との報道により、株式市場は上昇
  • なぜか、ラッセル2000はナスダックをアウトパフォーム
  • リスクオンと減産によって、原油価格は54ドルまで上昇
  • 米ドル、米国債利回りは上昇
  • いくつかのファンダメンタルズ的な要因によって、金曜日の米国株式市場は上昇した。米中貿易摩擦の進展や、米金融大手の強い四半期決算報告などの好調なファンダメンタルズが、4週連続で株式市場を上昇させている。

    S&P5004日続伸で、4週連続の上昇

    金曜日のS&P 500は1.32%高で4日続伸である。全てのセクターでプラスになっており、週次では3.41%の上昇である。減産や貿易問題進展の見通しによる原油価格の上昇により、エネルギーは2.03%高でアウトパフォームしている。

    貿易問題が収束に至った場合、グローバル企業の成長が見込まれるので、資本財セクターは1.9%高、素材セクターは1.65%高となっている。ゴールドマン・サックス (NYSE:GS)、バンク・オブ・アメリカ (NYSE:BAC) 、U.S.バンコープ (NYSE:U.S.B)が、収益とEPSで市場予想を上回ったので、金融セクターは1.72%高となった。一方、リスクオンの回復により、生活必需品セクターは0.11%高でアンダーパフォームしている。

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    週次では、S&P 500は2.87%高となっている。さらに、同指数は4週連続で上昇しており、4週間では10.51%高である。生活必需品セクターのみが0.17%のマイナスとなった。金融セクターは6.12%高で、2.95%高のエネルギーセクターを2倍以上上回ってアウトパフォームしている。