米中貿易協議とテクノロジー企業決算を前に株式下落、債券と円は上昇

 | 2019年01月29日 09:30

  • テクノロジー企業決算と米中貿易協議を前に米株式先物とヨーロッパ株下落
  • 投資家のリスク回避姿勢から円と米国債は上昇
  • 金価格は上昇、ドルは揺れ動く
  • h2 主要イベント/h2

    今週は世界5大テクノロジー企業の内の4社、アップル(NASDAQ:AAPL)、 アマゾン(NASDAQ:AMZN)、マイクロソフト(NASDAQ:MSFT)、フェイスブック(NASDAQ:FB)の決算報告を控えている。そのため、S&P 500、ダウ平均株価、ナスダック100指数それぞれの先物価格の始値は低い傾向にある。これらの主要テクノロジー株は最近市場に対して大きな影響を持っていて、今週の決算も影響を与える可能性がある。

    近年は無限とも思える程の利益を上げてきたので、投資家はテクノロジー系大企業に投資したが、最近の経済、市場、政治における状況を考えると投資家の信頼を得るのは厳しいだろう。

    多数の米国企業が前四半期決算において減益の見通しを発表し、投資家心理を悪化させた。ゼネラルモーターズ(NYSE:GM)や主要銀行は今四半期にそのような見通しを見事に覆したが、今月初旬にアップルは2018年第4四半期の利益目標を達成できない見込みであることを発表し、売りが広がった。その後、インテル (NASDAQ:INTC)は利益が予想を下回ったことに加え、同社のボブ・スワンCEOが特に中国における貿易、マクロ経済的な懸念を示し、さらに売りが広がった。世界第2位の半導体メーカーである同社は、「不況、または成長鈍化」の可能性をリスク要因に含めるという。

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    もし軟調な経済指標や経済の先行き懸念によって株価が急落する時があるとすれば、それは現在だろう。クリスマス後の反発はテクニカル分析においてコンバージェンスが現れた時点で止まっている。

    一方でヨーロッパ株も、30日にワシントンで始まる米中貿易協議の不透明感から、取引開始時は売りが優勢で、その後もさらに下落した。