週間見通し:株式、米ドルは上昇、国債利回りはリスクオフを表す

 | 2019年02月18日 09:00

  • 消費者心理の改善や貿易問題の進展により、株式は2ヶ月続伸
  • 投資家は国境の壁建設や、減少する小売売上高を気にしていない様子
  • OPECやロシアの原油減産により、原油価格は3ヶ月ぶりの高値へ

消費者心理の改善を受けて、米国株式市場は上昇しており、世界経済への懸念を退けている。しかし、消費者心理の改善を過度に称賛する報道には警戒すべきだ。

2月のミシガン大学消費者信頼感指数は、1月の91.2から上昇して95.5となっており、予想を上回っている。このことは以下の2つのことを明らかにした。

  1. ジェローム・パウエルFRB議長の、政府機関閉鎖が実体経済にいかなる影響も及ぼし得ないとの見解は正しかった。一方で、パウエル議長は、再び政府機関が閉鎖される場合は消費者心理が悪化することを警告した。
  2. 市場はパウエル氏の見解を信じていなかった。

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政府機関閉鎖により経済統計が不十分である中で、FRBは利上げに対して「忍耐強く」、バランスシートの縮小に対して「柔軟性をもって」対応していく用意があるのだろうか。

また、我々は消費者心理の改善を信じていいのだろうか。それとも、低すぎる予想を上回っただけなのか。