トランプ大統領のツイートは原油価格を押し下げることができるのか?

 | 2019年02月27日 18:21

原油価格は昨年末下落から回復してきているが、トランプ米大統領は再び価格上昇を抑えにかかっている。

同氏は北朝鮮の金正恩委員長との非核化に向けた米朝首脳会談を控える中、25日に自身のツイッター上にて原油価格は高すぎる、OPECはもっと価格を抑えるようにするべきだと発言した。

その結果、米WTI原油と英ブレント原油は3%以上の下落幅を見せた。 直近2週間の上昇幅を一気に打ち消し、ブレント原油は2ヶ月間で最大の日中下落幅を見せた。

トランプ大統領のツイートや原油市場に詳しい人向けに、原油市場とトランプ大統領の動向をまとめたものが以下である:

昨年、米国のイラン原油制裁による供給不足が懸念されるとともに、サウジ率いるOPECとロシアは、原油の減産によってWTI原油を1バレル77ドル近辺に、ブレント原油を86ドルを上回る水準にまで引き上げようとしていた。当時、同氏は米国政府とは非公式に、自身のツイッター上で原油の高止まりについて非難していた。

OPECとOPEC非加盟産油国(OPECプラス)は、昨年の夏にトランプ大統領に譲歩する形で、減産の一時中断と増産を決定した。同氏は昨年11月の中間選挙の時期に、脆弱な米国経済の回復と原油価格の高騰による影響を危惧していた。

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