高配当銘柄:Ford vs AT&Tどちらがより安全か?

 | 2019年03月13日 18:38

高配当利回りな銘柄は、ときにして「諸刃の剣」である。財務的問題に陥ってたり、需要の低迷、債務の増加している企業は、投資家に逃げられやすい。このようなリスクは株価の下落を招き、配当利回りが上昇する。

2つの象徴的なアメリカンブランド - フォードモーター(NYSE:F)とAT&T Inc.(NYSE:T)はこのような状況に直面している。過去数年間で、これらの株価は下落傾向にある一方で、配当利回りは上昇している。両銘柄の配当利回りは7%近くあり、米国債利回りが下落している現在では魅力的な水準である。

高配当となっていることは、配当利回り利回りを享受するのに良い機会なのだろうか?それとも投資を避けたほうが良いサインなのだろうか?各企業で直面している問題を考察する必要があるだろう。

h2 フォード:厳しい綱渡り状態/h2

フォードモーターは売上が数年来上昇していたが、同社製品への需要は中国や欧州を中心に低下している。

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2018年12月期のフォードは金利税引前利益は約27%減少したことを公表した。米国経済の全体的に景気後退している要因の他に、フォードは自動車産業で起こっている構造的変化によって圧力を受けている。消費者の動向は、テスラ(Tesla) (NASDAQ:TSLA)や Google (NASDAQ:GOOG)のWaymoなど、電気自動車や自動運転へ興味が移ってきている。

フォードはこれらの動向に対処するために、昨年大幅な人員削減、売上が悪いモデルの排除、欧州全体で工場の閉鎖の検討など、今後5年間で110億ドルの経営改善計画を立てている。