米スーパーメジャーが、世界の原油価格を左右する。

 | 2019年03月13日 19:18

サウジアラビアの前例のない大幅な原油の減産は、サウジにとって諸刃の剣のように思われる。減産によって原油価格が上がることは良いが、今まで保っていた北米やアジアでのシェアを奪われることになるだろう。

特にサウジアラビアにとって脅威なのは、エクソンモービル(Exxon Mobil)(NYSE:XOM) やシェブロン(Chevron)(NYSE:CVX)などの「スーパーメジャー」と呼ばれる米石油大手企業は、今後数年でのシェールオイル生産能力を上げ、アジアへの輸出と原油価格に影響を与えうるということだ。

h2 スーパーメジャーが、これまでのOPECの立場に/h2

エネルギーヘッジファンドであるアゲイン・キャピタル社のファンドマネージャーのJohn Kilduff氏は、「サウジアラビアの(原油市場での)役割は不安定になる」と同時に「米スーパーメジャーが、OPECのような立場になる良い機会である」と述べる。

最近ではエクソンモービルとシェブロンが、パーミアン盆地での生産を日量100万バレル増加させる計画を発表し、注目が集まった。エクソンモービルは、パーミアン盆地では、原油価格が安い時でも2桁のリターンを見込めるという。例えば、1バレル35ドルである時、パーミアンでは、平均利益率は10%が見込めるという。

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