Investing.com | 2019年03月19日 17:00
国債や、預金金利、定期預金などが期待できない中、どの金融商品に投資することが退職後の資産を豊かにするか悩ましいことだろう。ある程度のリスクを許容するのなら、株式市場に投資することが最善の策である。
株式投資にはもちろんリスクがあるが、退職後のために資産の一部を株式に投資することで資産を増やせる可能性は大きい。多額のキャッシュフローを生み出し、投資家に利益還元する企業に投資することは良い選択である。短期投資とは違い、長期投資ではその企業の可能性に投資する。
h2 運送業大手は長期バリュー株/h2成長株を求める投資家にとっては、おそらくFedEx株を買うにはよくないタイミングであろう。ヨーロッパや中国経済は低迷の兆候を見せ、米国経済は史上最長の景気拡大局面が終わろうとしている。世界的経済へのリスクは現在高まる一方である。
世界を股にかける運送ビジネスは、世界経済の動向をいち早く反映する。そのため、FedEx株は昨年約30%近く下落した。
しかし、数十年保有する長期投資家にとっては、バリュー株のこのような下落は押し目となりえる。FedExの優位性は強く、同社は長期投資に適するカテゴリーに入るだろう。
先週金曜日の終値は177.98ドルであり、同社株は同業他社と比べて割安となっている。PERは15.68に比べて、運輸業の平均は25.84ドルである。
FedExの2019年度の調整後EPSは16.05ドルとみられ、2018年度の15.31ドルから約5%の上昇である。同社は第3四半期決算を今日発表する予定である。アナリスト予想ではEPSは3.14ドル、売上高は176億2000万ドルとみられている。
しかし、この売上高の成長が同社の株を買う理由ではない。最も注目するべきなのは、同社は安定したビジネスの上で、安定した収益をもたらし、退職後のために資産を増やせ続けられる可能性があるということだ。
現在の四半期配当は一株当たり0.65ドル、年率は1.45%である。この利回りは、他の高配当株と比べると見劣りするかもしれない。しかし、我々はFedexを他の銘柄よりも、増配余地がある株として良い選択と考えている。
2013年以来、FedExの配当は0.58ドルから2.60ドルまで、5年間で348%上昇している。業界平均の46.91%の配当性向と比べて、FedExは17.27%であり、まだまだ増配する余地を残している。
h2 要点/h2退職後のための投資として、トレーダーのような視点ではなく、ビジネスオーナーのような視点でバリュー株に長期投資するのも手だろう。堅調に増配している株をポートフォリオに組んで収益を多様化することをおすすめする。FedExは、このような長期投資として良い選択となるだろう。
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