Investing.com | 2019年04月01日 09:23
米株式市場は3ヵ月続伸となり、2019年第1四半期を終えた。株式市場の反発はFRBの利上げ見通しや予想を上回る企業決算、米中貿易協議への期待感によって勢いをつけた。29日の利回りの上昇は2日続伸であった。第2四半期も期待できるのだろうか?
しかし、各月の株式市場の上昇幅は徐々に減少しており、逆イールドも収まっておらず、いまだに弱気相場であるとみている。
h2 2009年第2四半期以来で最も好調なS&P500/h229日の通信セクター は0.43%安となっている。
月次では同指数は1.79%高となっている。金融 セクターは3.05%安、資本財セクターが1.72%安となっている。第1四半期では、同指数は14.03%高となり、すべてのセクターで上昇を見せている。ヘルスケアセクターが7.62%高、テクノロジーセクターが20.52%高となっている。
S&P 500は、2008年の金融危機から反発した2009年第2四半期ぶりに好調な四半期となった。
しかし、S&P500の勢いは失われつつある。1月の同指数は7.87%高で2015年10月ぶりの上昇を見せた。その後、2月は2.97%高と昨年8月ぶりの上昇となった。そして、3月は1.79%高となっており、徐々に勢いが失われていることが窺える。
テクニカル分析の観点では、50日移動平均線が200日移動平均線の手前で止まっており、何かを示唆しているかもしれない。同指数は9月の最高値ぶりの終値を記録していることがわかる。
しかし捉え方によっては、同指数は先週の日中最高値のテストに失敗したと考えることもできる。また月足では、同指数は2018年1月の抵抗ラインで不完全な首吊り線を形成しており、ヘッドアンドショルダートップを形成しつつある可能性がある。RSIやMACDはこの考えをサポートしており、特にRSIは株価と逆行した動きを見せている。
長期的な視点で分析するほど信頼性は高くなる上で、トレンドが決定的になるまで辛抱強く構える必要がありそうである。
10年 国債利回りは2日続伸となった。MACDは底へ向かっている一方、RSIは26%で底を打って反発し、32%へ向けて上昇している。しかし、週次では、200週移動平均線によるサポートラインを確認した後、安値を下回って取引を終えた。
月次では、200月移動平均線によるレジスタンスラインを確認した後、2016年中旬以降の上昇トレンドラインを下回っている。現在、50月移動平均線と100月移動平均線がサポートラインとなっている一方、MACDとRSIは長期的に下落に転じることを示している。
28、29日の反発を経ても、10年国債は3ヵ月 国債を下回って逆イールドとなっている。
しかし、ミアネポリス連銀のニール・カシュカリ総裁は、逆イールドの発生が必ずしも不況を予期しておらず、むしろFRBが金融引き締め政策を進めすぎたことを投資家が示していると考えている。カシュカリ総裁は来年の景気後退が「確かにあり得る」ことを認めているが、米国経済が拡大を続けると信じている。
一方、ラリー・クドロー国家経済会議委員長はFRBに対し、「直ちに」0.5%の利下げを行うよう呼びかけた。FRBとトランプ政権との対立は加速しており、FRBの独立性が問題となっている。トランプ大統領が次期FRB理事指名候補としたステファン・ムーア氏も同様のことを述べており、事態はエスカレートしている。
一方、ドル は4日続伸となり、3月8日以降で最高値となっている。テクニカル分析の観点では同指数は上昇チャネルラインを形成しており、上放れする可能性がある。
金 はヘッドアンドショルダートップを形成しつつある。
テリーザ・メイ英首相のブレグジット協定案を議会が3度目となる否決をした後、総選挙への可能性が高まった。このことを受けて、ポンドは下落に転じた。テクニカル分析の観点では、2週続落となったことにより、8月から続くヘッドアンドショルダーボトムの完成を回避した。
原油価格 は30%上昇し、11月ぶりの高値を記録した。テクニカル分析の観点では、価格は200日移動平均線の下で停止し、3月21日の高値である60.39ドルを超えることはできなかった。61.50ドルを上回ることは、再び上昇トレンド入りしたことを示すだろう。
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