チャート分析:ブレグジットなしの可能性によって浮かび上がるポンドの強さ

 | 2019年04月09日 10:01

メイ英首相は、ブレグジット協定の合意に向けて絶望的な任務にあたっている。日曜日に首相はツイッターのビデオメッセージで議会が「合意なきブレグジット」を否決したので、選択肢は2つだけになったと説明した。つまり首相がまとめた協定案か合意なきブレグジットかだ。この予想外の発表は、通常の首相のスタイルよりもカジュアルであり、満足しているトレーダーもいるようだ。火曜日午前10時17分時点で ポンドは1.3066で、金曜日から上昇している。

英国の下院議員が合意なしでEUを離脱することに断固として反対していることを明らかにしたが、「合意なし」は事実上ないという認識を投資家も持っており、2月19日以降、ポンドは1.3000以上で推移している。しかし、他の何かがポンドを支えているのかもしれない。経済的には英国がEU離脱をしない方がいいというのが市場関係者の大半の意見だ。メイ首相の発言は、仮に合意できなかった場合、下院が離脱を認めなければ、ブレグジットはキャンセルされる可能性があるととることもできる。

ブレグジットをしないという考えは最近までほとんど考えられないシナリオであったが、これがポンドが強く見える源であり、この危機を通して続く驚くべきポンドの回復力をサポートしていたのかもしれない。

アプリを入手する
Investing.comで、世界の金融市場の最新動向をチェックしましょう!
今すぐダウンロード