テスラ、負の連鎖 積極的な買いは避けるのが賢明

 | 2019年04月15日 14:55

テスラ(NASDAQ:TSLA )は負の連鎖を断ち切れないでいる。

四半期別の出荷台数が過去最低を記録したと公表し、テスラ株は4日11%安となった。今後の成長性に関し、投資家からの懸念が募っている。

同社の報告によると、2018年10-12月期の出荷台数は9万966台だったが、今年1-3月期は6万3000台にまで落ち込んだ。

米国では税優遇措置の減額によって自動車需要が冷え込んだ。また、ヨーロッパや中国における顧客獲得にも苦戦している。

テスラモデル3の出荷台数は、市場予測の5万1750台を下回る5万900台となった。これはイーロン・マスクCEOが同モデルをグローバル成長戦略の要に置いた矢先の発表であった。

より高価な旧型モデル(テスラSやテスラX)の需要も大きく落ち込んだ。前年同時期に比べ両モデルの売上は半分以下まで縮小している。

12日の終値は267.70ドルとなり、年初来20.17%安となっている。同社の株価下落は、テスラの意思決定が熟慮されたものではないのではという投資家の募る不安を反映している。