米国がイラン産原油全面禁輸を宣言したことでサウジアラビアの対応が注目される

 | 2019年04月22日 16:15

トランプ米大統領は、夏季の原油価格の高騰を緩和すべく、サウジアラビアが期待しているイラン産原油の全面禁輸措置を行うなど奔走している。同大統領は、サウジアラビアに対し原油価格を抑えさせるため、リビア武装勢力に協力する姿勢を示した。

サウジがトランプ大統領に応じるとなると、原油価格を維持すべく過去5か月にわたり努力してきた意義に疑問が呈されることになる。

イラン産原油は5月2日を最後に禁輸となるが、どの国がどの程度適用除外されるのか注目が集まっている。

米国の対イラン政策への驚き

CNNによると、マイク・ポンぺオ国務長官は、イラン原油を5月2日をもって禁輸とし、延期する予定もないと発表した。また、この禁輸は「イランの悪行に制裁を加え、平和と安全への脅威に対処する」ためのものであると述べた。