トランプ氏、イラン産原油禁輸で自縄自縛 当のイランはさほど影響受けず

 | 2019年04月24日 18:30

米国の対イラン制裁強化により、最大の恩恵を受けるのはサウジアラビアになるだろう。そして、一番の被害者は実のところイランではなくトランプ大統領と言えそうだ。

OPECプラスは原油供給を保証するよりむしろ、収益性に焦点を当てている。したがって、中国やインド、米国等の原油輸入国は今後、より高い輸入価格に甘んじる必要がありそうだ。

h3 原油輸入国に向かい風/h3

市場がリバランスの兆しを見せるまでは、ファンドマネジャーが競って高値を付けるだろう。原油消費国にとっては最悪の流れになりそうだ。

市場の方向性を変えるためには、サウジが数か月前苦心して実現した減産に対し、再び潤沢な原油供給が生まれていることを示さなくてはならない。