株式市場は米中貿易戦争により売り圧力、米国債利回りはさらに低下するか?

 | 2019年05月20日 18:17

  • 米中貿易戦争の激化により市場心理は悪化

  • 米国債利回りは2017年12月の水準まで低下、ドルは2017年5月の高値へ向かい上昇中

  • 米国株式は中期的には上昇トレンドであるが、弱気な見通しは続く

米中貿易戦争による市場心理の悪化にともない、先週のS&P 500は2週連続の下落となった。2週連続の下落は昨年12月中旬ぶり初めてであり、今後の弱気相場を暗示させる。

米国債利回りは2017年12月上旬ぶりの低水準で週を締めくくった。一方、ドルは2017年5月の高値に向かって上昇している。

投資家は、今後の米国債利回りやドルの動向に注目しているだろう。

また、米国債市場では今年2回目の逆イールドが発生したことにより、これは景気後退へのサインなのかを見極める必要がありそうだ。

S&P 500は先週金曜日は0.58%安となり、前週比0.76%の下落となった。ディフェンシブセクターである 公益事業 (+0.51%)以外のセクターは前週比でマイナスとなっている。 資本財セクター (-1.11%)は輸出に頼っているため、アンダーパフォームとなった。

ダウ平均株価は前週比0.69%安であり、4週連続の下落となっている。またナスダック総合指数は、前週比1.07%安となり、2週連続の下落となっている。