現在魅力的なディフェンシブ3銘柄:エンブリッジ、ブルックフィールド、ウォルマート

 | 2019年05月22日 18:56

安全資産である国債を保有したり、低金利の普通預金口座に資金を預ける場合と比較すると、株式投資家は様々なマーケットリスクにさらされる。景気後退や企業決算の不調、インフレ率の上昇などがあるだろう。

年初来の大幅な株式市場の上昇後、米中貿易摩擦が再び激化することによって市場心理が悪化している。多くの投資家が解決を期待していた米中貿易協議であったが、引き続き市場に大きな影響を及ぼすことになりそうだ。

しかし、長期間の株式投資を検討している人にとってリスクを完全に取り除くことはできなくとも、最小化することは可能である。そのための最善の方法は、ポートフォリオに組み込む銘柄を分散しベータの低い銘柄を組み入れることである。

ベータの低い銘柄であっても、深刻な株式市場の下落の影響からは免れないが、他の銘柄のような大幅な下落からは免れることができる。また、マーケットの調整局面であってもすぐに反発することも考えられる。低ベータの銘柄としては、電力やガスなどの公益事業や電気通信企業、ディスカウント小売業者などが挙げられる。

以下が比較的安全と考えられる優良なディフェンシブ3銘柄である。

h2 1.エンブリッジ/h2

北米最大のパイプライン業者であるエンブリッジ(NYSE:ENB)は、ポートフォリオのリスク最小化を期待できるディフェンシブ株であると考えられる。同社は北米地域のエネルギーのサプライチェーンに深く根付いており、同社のパイプラインでは北米の原油輸送の25%、天然ガス輸送の18%を扱っている。

2018年の大規模な事業再編の後、同社は株主への還元を積極的に行っている。エンブリッジのような公益事業セクターの企業は、毎月料金を払う顧客が数多くいるため、不況においても収益が影響を受けるとは考えにくい。

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エンブリッジのEBITDAの98%は安定的な事業から成っており、これは株式市場が全面安となる中で公益株に投資する利点であろう。

現在のような低金利の時代では、エンブリッジの5.8%の配当利回りは魅力的に見えるだろう。また、四半期配当は一株当たり0.55ドルであり、同社は毎年10%の増配を計画している。エンブリッジ株の22日の終値は37.57ドルであり、年初来で20.88%上昇している。S&P 500は年初来14.24%の上昇で、同社株価はアウトパフォームしている。

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