不調の米国小売業の中、ウォルマート、TJXカンパニー、ターゲットの3社はものともせず

 | 2019年05月30日 19:06

決算シーズンの締めくくりとして小売業の第1四半期決算が報告されたが、結果は明るくなかった。デパートメントストア大手のノードストローム (NYSE:JWN)、 コールズ (NYSE:KSS)、そしてJ.C.ペニー (NYSE:JCP) らの決算は惨憺たる結果となり、米国消費者の趣向・消費行動の変化に対応できていないことが露呈した。

とはいえ、全ての小売業が壊滅的な結果となったわけではない。オンラインでアマゾン(NASDAQ:AMZN)に対抗できていることを示した勝者も少ないながら存在した。一方でそうした小売業の勝者達も、実店舗とオンライン販売の絶妙なバランスを見出すのに苦慮している。

全ての数字が出揃った今、セクター全体が不調にも関わらず好調な3社を以下で詳しく見ていく。

h2 1. ターゲット:改革の効果あり/h2

ターゲット(NYSE:TGT)は驚異的な2-4月期四半期決算を5月22日に発表した。28日の終値が80.77ドルであった同社株は、決算報告後に7.8%高となっている。