テスラ、試練の夏 高まる懐疑論と株価

 | 2019年06月11日 18:04

テスラ(NASDAQ:TSLA)の株価をめぐり、アナリストの議論が活発になっている。

モルガン・スタンレーのAdam Jonaアナリストは昨年テスラの目標株価を379ドルと設定したが、最悪のケースでは10ドルになると予想株価を引き下げた。

同アナリストは投資家との電話口で以下のように述べた。

「テスラはかつて成長株と見られていた。しかし過剰供給やキャッシュフロー悪化、モデルYの不振といった事実がある。資金調達目標を増額したが賛同は得られていない。リストラも多く信用性が憂慮されている」

別のアナリスト2名は株価が36ドルまで下落すると予想している。またテスラの危機を揶揄して「コードレッド」と呼ぶアナリストもいる。

この悲観的な分析はテスラの株価が今年急落したことから来ており、我々は今後も下げ相場が続くと予想する。

10日の終値は212.88ドルで、同株は今年36%以上値下がりしている。同社の時価総額は前年夏季以来およそ300億ドル低下している。