ブロードコム通期売上予想を下方修正、買い時はまだ先?

 | 2019年06月18日 16:45

米半導体大手ブロードコム(NASDAQ:AVGO)は13日、2-4月期決算を発表した。加えて、今年10-12月期の売上高予想を従来の245億ドルから225億ドルへ下方修正した。

同社は米中貿易摩擦で「(需要の)急減」が起きていると言明。米政府による禁輸措置を受け、中国通信機器大手ファーウェイへの部品供給を停止していることにより売上高が減少する見通しを示した。

ブロードコムのネットワークは、大規模なデータセンターを持つアルファベット(NASDAQ:GOOGL)傘下のグーグルやアマゾン(NASDAQ:AMZN)等のクラウド事業を支えている。

ブロードコムのホック・タンCEOは「ファーウェイへの禁輸措置を含む米中貿易摩擦が政治経済に不確実性をもたらしていることは明らかだ。我々の顧客企業は在庫水準を積極的に低下させている」と述べた。ブルームバーグが報じた。

同社は売上高の下方修正を「極めて保守的」なものであるとし、米中貿易摩擦の影響を半導体メーカーでは初めて定量化した。

h2 貿易摩擦の他にもある、需要減少要因/h2

同社株は14日一時9%安となった後、わずかに回復し5.6%安となる265.93ドルの終値を付けた。同株は今年5%上昇している。

対して半導体関連の代表的な指数であるフィラデルフィア半導体株(SOX)指数は今年18%の上昇となっている。