利下げで勝負に出るあなたに:お勧めの高配当銘柄2選

 | 2019年06月20日 16:35

市場では、FRBの次の動きは金利引き下げになるという観測が強まっている。例えば債券市場は、景気後退のリスクの高まりを受け、FRBが今年最低でも0.5ポイント引き下げる事を前提とした価格設定をしている。

そのような利下げが必要になる悲観的観測も、米中貿易戦争が投資家心理を悪化させ、今や企業の収益予想の引き下げに繋がってしまっていることによる。

米企業が悪影響を受け始めている中、多くの経済指標も下降している。17日に発表された6月の米ニューヨーク連銀製造業景気指数は、過去最大の月次下げ幅となっていた。

FRBが利下げせざるを得ない状況になるのであれば、株式投資家がリスクオフの行動をとることは道理に適っているだろう。減速する経済下において、一般的にアウトパフォームする株式は、定期的に配当を支払う株式である。今回我々は市場のボラティリティを切り抜けるのに役立つ、2つのインカムゲインを生み出す株式を選んだ。

h2 1.ネクステラ・エナジー/h2

公共株が不景気の時期に上昇するのは珍しいことではない。定期的なキャッシュフローに基づくビジネスモデルと、定期的な配当を支払う能力は投資家にとって魅力的だ。それが公共セクターが今年最高の業績を上げ続けている主な理由である。特にS&P 500 Utilitiesは今年13%もの伸びを示している。

このセクターで特に注目すべきは、クリーンエネルギーで躍進したネクステラ・エナジー(NYSE:NEE)である。フロリダに本拠を置く同社は、風力や太陽光を利用した再生可能エネルギーを提供する企業の中では、米国最大の規模を誇る。また同社は大規模な天然ガスパイプライン事業とエネルギー貯蔵事業を手掛けている。

ネクステラ・エナジーが他の伝統的な公共事業会社と大きく異なるのは、その成長を債務の大量注入によって実現したわけではないという点である。その代わりに同社は政府の補助金とクリーンエネルギー生産者に対する減税を非常にうまく利用し規模を拡大した。同社はエネルギーを主に保守的な公共事業体に売却している。これらの公共事業体は州の要請により、電力の調達をクリーンエネルギーから行わなければならない義務を有している。

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