第2四半期決算見通し:避けるべき2セクターと買い推奨1セクター

 | 2019年07月12日 13:18

第2四半期決算シーズンを1週間以内に控え、市場には2016年以来最大の企業利益低迷への懸念が高まっている。

ファクトセットのデータによるとS&P 500構成銘柄の第1四半期のEPSは0.3%減となり、第2四半期の市場予測では前年同時期比2.6%減となっている。もしそうなればEPSが前年同時期比3.2%減となった2016年第2四半期以来で最大の減益となる。

第2四半期では前期と比較して多くのS&P500構成銘柄が減益を予想している。第2四半期業績予想を行った114社の内、77%に及ぶ88社が減益予測を発表している。これは2016年第1四半期に92社が減益予測を発表して以来最大となっている。

セクター別に見てみると、素材・情報技術セクターを中心に6セクターが前年同期比での減益を報告する事が予測されている。一方で5セクターが増益を見込まれており、その中でも公益事業・ヘルスケアが最も高い成長を予想されている。