【決算前プレビュー】テバの決算報告は復活の兆しを見せるか

 | 2019年08月07日 16:46

  • 8月7日寄り付き前に第2四半期(4-6月期)決算報告発表
  • 予想売上高:42億5000万ドル
  • 予想EPS:0.57ドル
  • イスラエルの製薬会社であるテバ (NYSE:TEVA)の株価は急落しているものの、同社にとって最悪の事態が訪れるのはまだまだ先のことだろう。また7日の第2四半期(4-6月期)決算報告により同社が復活を遂げるのは厳しいと言わざるを得ない。

    5月の第1四半期(1-3月期)決算報告以降、投資家の関心はコーレ・シュルツCEOによる企業再建から米国による反トラスト法訴訟に移っている。米国は同社が価格固定の陰謀の中心的な存在であると主張している。

    5月初旬に40以上の州が提訴した今回の訴訟では、テバが競合他社と共謀し、互いに示し合わせて値上げを行ったという嫌疑がかけられている。州によれば、2013年から2015年の19ヶ月間にテバは約112種のジェネリック医薬品を大幅に値上げし、競合他社と少なくとも86種の医薬品で価格カルテルを結んでいたという。

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    モルガン・スタンレーによれば、テバは米国のオピオイド問題や州政府による反ドラッグ運動への関与から、高まる「訴訟リスク」に直面しているという。