FRB利下げ再開により注目の3銘柄

FRBの利下げに伴い、以下の3銘柄が特に高いリターンを出す可能性がある。

1. AT&T：高い配当利回り/h2

AT&T (NYSE:T)について今更説明する必要はない。世界最大の通信会社である同社株は、年初来19%高となっている。同社株6日の終値は33.96ドルで、7月30日に記録した52週間最高値の34.64ドルに迫る価格となった。時価総額は約2470億ドルとなった。

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低金利ないしは利下げ環境下において、優良な高配当株はパフォーマンスが高くなる傾向にある。同社は0.51ドルの1株当たり四半期配当を発表し、年間で1株当たり配当は2.04ドルの計算となる。AT&T株の配当利回りは現在5.97%で、S&P 500 のインプライド利回り：2.04%の約3倍となった。

7月24日の同社第2四半期決算報告は好調であった。同社EPSは予想に一致する0.89ドルとなった。第2四半期売上高は予想の448.9億ドルを上回り、449.6億ドル（前年同期比15%増）となった。

同社のFCFガイダンスは、前回の260億ドルから20億ドル増の280億ドルとなった。

昨年6月にメディア・エンターテイメントのタイム・ワーナーを850億ドルで買収して以降、同社は負債返済に注力している。第2四半期には負債返済に68億ドルを消費している。同社は年末までに、負債を約1500億ドルまでの減少を目指している。

ランドール・スティーブンソンCEOは、「年末には負債は好ましい水準に落ち着き、引き続き自社株買いを行うことを計画しているとともに、安定してキャッシュフローは好調であると期待している」と述べた。

2. デューク・エナジー：魅力的な高配当銘柄/h2

低金利環境下で、 米国電力・天然ガス大手のデューク・エナジー (NYSE:DUK)にも注目だ。公益事業株は低金利環境において、高い配当利回りによりアウトパフォームする傾向にある。

同社6日の終値は88.92ドルを記録し、7月9日に記録した52週間最高値の90.27ドルに近づけている。時価総額は647億ドルとなっている。

7月、デューク・エナジーは1株当たり四半期現金配当を2%増加させ、0.945ドルとした。年間配当は3.78ドルとなり、配当利回りは4.29%になる計算だ。これは（公益事業セクター）の中でも、屈指の高さである。

6日発表の第2四半期決算では、売上高・利益共に予想を上回った。予想EPS：0.98→EPS：1.12（前年同期比0.93ドル増）となり、予想売上高：57.7億ドル→売上高：58億ドル（前年同期売上高：56.1億ドル）となった。

リン・グッドCEOは、「今年に入って以来、当社は利益成長を実現し増配をを行ってきた。当社は業績目標を達成できる足並みで、2019年の利益ガイダンス及び長期の4~6%の利益成長率を維持できると再確認した」と述べている。

3. エルドラドゴールド：爆発的な四半期成長/h2

最後に、低金利環境下で金採掘セクターから注目の銘柄を紹介したい。景気刺激策や利下げへの期待は金価格にプラスの影響を及ぼすからだ。なお現在の金価格は2013年5月以来最高の水準で取引されている。

エルドラドゴールド (NYSE:EGO)は、昨年5月以来175%高となっており、ここ数週間で競合他社をアウトパフォームしている。6日の終値は8.57ドルで、一時52週間最高値となる8.99ドルをつけた。

同社は8月1日の四半期決算報告において、売上高1億7370万ドルを計上し、前四半期比117%増という爆発的な売上高成長を見せた。

販売量・金価格共に大幅な増加を見せ、業績に貢献した。同社第2四半期の金販売量は前年同期比22%増の113685オンスとなり、平均金価格は前年同期の1321ドル（1オンス）から2%増加していた。

同社は、2019年に年間390,000～420,000オンスの生産を計画し、全費用を含むコスト(AISC)は1オンスあたり900～1000ドルになると発表している。

同社の堅調なパフォーマンスは、金価格が維持される限り続くと見られる。

著者: ジェシー コーエン