【決算前プレビュー】シスコ、売上の減少は悪材料となるも、長期的ポテンシャルは依然高い

 | 2019年11月13日 13:35

・11月13日引け後に第1四半期(8-10月期)決算報告発表

・予想売上高:130億7000万ドル

・予想EPS:0.81ドル

シスコ(NASDAQ:CSCO)は以前より世界経済の減速により打撃を受けることを示唆していたが、決算はそれほど低調なものとなることはなさそうだ。

同社の予想売上高は130億7000万ドルとなっており、前年同期と比較して横ばいとなると見込まれている。ただコンセンサス予想ではEPSが0.81ドルと前年同期の0.75ドルから上昇すると見込まれている。

現在進行中の米中貿易戦争の影響を受け、中国からの発注に歯止めがかかっており、これに伴いシスコの売上高も減少している。

同社の製品はインターネット経済におけるバックボーンとなっており、その売れ行きは世界需要や経済見通しを予測するうえで重要な指標となっている。

同社は前期の決算報告にて、新興市場の発注量が減少していること、またアジア太平洋地域では発注が8%減少したことを明らかにした。同社の中国からの収益は3%未満ではあるものの、同社によれば中国でのビジネスは「劇的に」悪化しているという。シスコの機器を使用していた中国の国営企業や通信プロバイダは貿易摩擦の影響を受け同社製品の使用を回避している。