銀は金と同様に下落するのか?

 | 2019年11月14日 13:57

米中貿易戦争やFRBの金融緩和を受け、今年金と銀は上昇してきた。

現在、米中貿易の進展へ期待が高まっており、金は下押し圧力を受けている。そして、銀もまた同様の値動きをすると考えられる。

しかし、銀は金とは違い安全資産とはされていない上で、同様に下落するというストーリーにはまだまだ議論の余地があるだろう。

銀は輝きを持つ資質から宝石などからの需要があるが、主に工業用途の貴金属である。

だが最近では金以外のパラジウムなど多くの貴金属が値を下げており、銀もこの流れからの影響は大きいだろう。

h2 銀は今年夏に大幅上昇、その後上昇勢いを失う/h2

銀は今年夏に大きく値を上げて以降、上昇勢いは失い、下落の一途をたどっている。

銀が今年の夏に同様の強気相場となったのは2016年であった。2019年、銀は2月から5月にかけて下落した後、6月から8月にかけて23%高となった。しかしその後は、9月に7%安、10月に約6%高と上昇勢いは失われた。ニューヨーク商品取引所(COMEX)における現在の銀価格は、16.918ドルとなっており、年初来で約10%高となっている。