注目すべきクリーンエネルギー3銘柄

 | 2019年12月10日 18:23

太陽光や風力などのクリーンエネルギーへのシフトが叫ばれる中、原油銘柄へ投資する価値はあるのだろうか。

サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコ(SE:2222)は先週、新規株式公開(IPO)を実施し、企業価値は1.7兆ドルと評価された。IPOの目論見書では、世界の原油需要は20年以内にピークを迎える可能性があると述べられた。

IHS・マークイットの見通しでは、2035年に原油需要がピークを迎え、横ばいに推移するとされている。また、サウジアラムコの目論見書では、2040年から2045年の間に世界の原油需要が減少する見通しが示された。

また、目論見書では、より早くクリーンエネルギーへの移行が進んだケースも想定している。その場合、原油需要は2020年後半に頭打ちとなるとされている。アラムコは、温暖化対策が原油需要を下押しし、ガスや代替エネルギーへの移行を加速させるとの考えを示した。

世界最大手の原油企業であるサウジアラムコがこのような考えを示す中、クリーンエネルギーに取り組む企業への投資は悪くない選択肢である。以下がお勧めのクリーンエネルギー3銘柄である。

1.ブルックフィールド・リニューアブル・パートナーズ/h2

ブルックフィールド・リニューアブル・パートナーズ (NYSE:BEP)は、クリーンエネルギー業界において圧倒的な地位を築いている。

最近の統計データは同社の成長見込みを加速させている。国際エネルギー機関(IEA)は、2022年までに再生可能エネルギーが43%増加し920GWになると予想しており、継続的な成長が見込まれている。

同社は水力発電、風力発電、太陽光発電、バイオマス発電を、17400MWのキャパシティーと、北米・南米・欧州・アジアにある876の施設によって一連のサービスを提供している。

四半期配当額は1株当たり0.515ドル、年平均成長率は約6%となっている。同社の最新の四半期決算によると、2019年の9月までのFFOが5億9000万ドルとなり、前年比25.5%増となった。