値を上げる原油市場、注目すべき石油メジャー3銘柄

 | 2020年01月07日 18:49

米イラン間の緊張が高まる中、石油関連銘柄へ注目が集まっている。中東情勢の緊迫化への懸念から、今週の原油価格は値を上げて取引されている。

アメリカ軍によるイランのソレイマニ司令官の殺害の後、6日の原油価格は1バレルあたり70ドルを上回った。米国務省は、サウジアラビアの軍事基地とエネルギー施設周辺へのミサイル攻撃の「危険性が高まった」と警鐘を鳴らした。

ドナルド・トランプ米大統領は、イランが報復に出た場合、52カ所を標的にする用意があると牽制した。昨年9月にサウジの生産施設が攻撃を受けた際、世界全体における原油生産量の5%が損なわれた。

複数の大型原油銘柄への投資は、今回のような中東情勢の緊迫化からポートフォリオを守ることができる。昨年は米大型原油銘柄が株式市場をアンダーパフォームし、この戦略は魅力的ではなかった。

S&P500が過去1年間で約25%高となった一方、エネルギー・セレクト・セクターSPDRファンド(NYSE:XLE)は同期間で横ばいとなった。しかし、原油銘柄への投資はすぐに身を結ぶものではない。