【商品先物】リビアの原油生産一部停止、パラジウムは3000ドルへ

 | 2020年01月22日 18:22

米イラン間の緊迫化から2週間が経ち、原油市場ではリビアに注目が集まっている。

他方、パラジウムが高騰しており、1オンス当たり3000ドルを突破する可能性がある。

2011年、「アラブの春」でリビアのカダフィ政権崩壊後、原油価格は1バレル当たり100ドルを上回った。

しかし、リビアが原油市場にもたらす影響はそれほど深刻に受け止められていない。それ以上に市場の関心は、米原油在庫に集まっている。

供給危機/h2

21日、リビアは原油生産の一部を停止し、産油量が1日当たり120万バレルから7万2000バレルまで低下すると報じられた。リビアでは内戦が続いており、暫定政府と敵対する勢力がパイプラインを封鎖したと見られている。

米イラン間の緊迫化から2週間が経過し、中東情勢は比較的安定している。

しかし、現在の平穏は一時的なものかもしれない。

アナリストによると、18日以降のリビアでは、少なくとも1日当たり80万バレルの原油生産が停止された可能性があるとのこと。リビア国営石油会社は南西部のシャララ油田とアル・フィール油田について、原油積み出しの義務が一時的に免除される不可子力条項の発動を宣言した。

リビアは原油市場のゲームチェンジャーになり得るか/h2

リビアの原油生産停止が持続する場合、原油市場は大きく値動く可能性がある。

しかし、21日におけるブレント原油先物は0.3%安の64.86ドル、WTI原油先物は0.5%安の58.41ドルとなった。