今週注目の3銘柄:アルトリア、デルタ航空、リーバイス

 | 2020年04月06日 19:10

今週の株式市場は振れ幅の大きい値動きとなるだろう。米政府は国民に対して、新型コロナウイルスの感染拡大が今後1週間で重大な局面を迎える可能性があるとして十分に備えるよう警告した。他方、サウジアラビアとロシアが、協調減産で合意に達する見通しは立っていない。

ドナルド・トランプ米大統領は4日の記者会見で、これからの一週間は「残念ながら多くの死者が出て、おそらく米国にとって最も厳しいものになるだろう」と述べた。先週の米国株式指数は4週間ぶりに3週続落となった。NYダウ平均株価は1.7%安、S&P500は1.6%安、ナスダック総合は1.5%安であった。

また、サウジとロシア間の交渉にまだ時間を要するとの報道やOPECプラスの会合延期を受け、原油市場はさらに値を下げる可能性が高い。

トランプ大統領は先週、原油市場の大規模な供給過剰に終止符を打つための新たな合意の可能性を提起した。サウジとロシアが原油生産を約1000万バレル削減すると見込んでいるとツイッター上で述べた後、原油価格は約50%高となった。

これらのマクロ的な環境を踏まえ、今週は以下の3銘柄に注目すべきである。

1.アルトリア/h2

タバコ大手のアルトリアグループ (NYSE:MO)は、連邦取引委員会からの訴訟によりジュール・ラブズへの128億ドル規模の出資を中断した。これを受けて、アルトリアの株価は下押し圧力を受けている。

同委員会は3日、ジュールとの裏取引でアルトリアは2018年秋に電子タバコ市場から撤退したと述べた。また、アルトリアがMarkTenやGreen Smokeなどの電子タバコブランドを市場から撤退させる前、アルトリアとジュールは激しいライバル関係であったと主張した。