【米国株】景気後退の中、GE再建の行方は?

 | 2020年04月16日 12:54

ゼネラル・エレクトリック (NYSE:GE)の再建は前途多難である。新型コロナウイルスの流行を受け、同社の不安定なキャッシュフローにさらなる圧力が加わっている。

GEは先週、第1四半期決算が予想を下回る見通しであることを示した。さらに、新型ウイルスによる影響で、通年業績見通しも下方修正した。

EPSは0.1ドルを下回る見通し。また、産業事業からのキャッシュフローは、マイナス20億ドルとなる見込みである。

国際通貨基金(IMF)が約100年間で最も厳しい景気後退に陥ると予測する中、GEは13日、財務リストラの一環として60億ドルの社債を発行すると発表した。調達した資金は短期債の償還に充てられる見通し。

しかし、GEが負債で資金調達することは、一部のアナリストにとっては懸念材料となった。JPモルガンのアナリストであるStephen Tusa氏は「GEは罠のような銘柄である」と述べた。