週間見通し:米国株上昇、原油価格下落

 | 2020年04月20日 18:13

  • ロックダウンの解除や景気回復への期待感から株価上昇

  • 利回りは最低水準へ

  • 中国は10年ぶりにGDPが減少

  • 新型コロナウイルスの焦点がロックダウンの緩和や治療薬へ移り変わり、米国株式市場は2週続伸となった。

    S&P500は2週続伸で3%高となった。また、我々は株価に対して強気な見通しを抱いている。

    うすい希望と厳しい現実/h2

    株式市場は現実から目を背けており、高値へ押し戻ろうといている。現在、COVID-19は全世界で233万人以上が感染しており、16万人近くが死亡している。さらに、米国では73万5000千人以上が感染している。

    しかし、FRBと米政府による景気刺激策や治療薬開発への期待感から、株式市場は値を上げている。

    株式市場が微かな希望を抱く一方で、製薬企業は迅速な治療薬の開発が不可能であることを明確に示しており、いつ完成するかも定かではない。1980年にエイズが流行した際も、ウイルスを抑制できる抗レトロウイルス治療薬の開発まで数年を要した。

    さらに、一部の経済指標は景気後退を示唆している。米新規失業保険申請件数は3週連続で急増している。先週だけで520万件、過去4週間で2200万件にまで登る。

    大恐慌以来の失業者数であり、過去45年間でも尋常じゃない数である。