【決算プレビュー】ベライゾン第1四半期決算 新型コロナに耐えられるか?

 | 2020年04月24日 12:37

  • 2020年第1四半期決算:4月24日寄り付き前
  • 予想売上高:324,7億ドル
  • 予想EPS:1.23ドル
  • 一般的に、電気通信企業は景気悪化時に保有しておきたい銘柄である。そのため、24日のベライゾン (NYSE:VZ)の第1四半期(1-3月期)決算報告に注目が集まっている。

    新型コロナウイルスの影響を受け、同社の業績は不透明である。何百万人もの人々が失職する中、同社のモバイルやブロードバンド、エンターテイメントサービスがどのように影響を受けているかについて、関心の目が向けられている。

    我々の考えでは、同社は新型ウイルスによる不況を、上手く乗り越えていける銘柄の1つである。

    同社はM&Aなどでバランスシートを膨らませる代わりに、自社インフラの改善に注力してきた。AT&T(NYSE:T)のように、エンタメ領域での大規模なM&Aは避けてきている。

    小規模なM&A/h2

    同社はネットワークサービスを向上させるために、小規模なM&Aを実施してきた。2018年にストレート・パス・コミュニケーションズを買収し、5Gのネットワーク構築で競合を一歩リードした。

    また、同社は先週、ズーム (NASDAQ:ZM)の競合であるBlueJeans Network社の買収を発表した。

    買収の詳細な条件は明らかにされていない。しかし、ブルームバーグによると、買収価格は約4億ドルであり、ハンス・ベストベリ氏が同社CEOに就任した2018年8月以降で最大規模の買収とのこと。

    同社の小規模なM&Aを行う戦略は、それほど注目を浴びていない。しかし、この戦略が同社の成長を後押ししていることは明らかである。

    同社は直近数四半期で新規顧客を獲得し、競合への乗り換えを留めることに成功している。