ハリス アンワル | 2020年04月27日 12:14
今週は数多くの大手企業の決算報告が控えている。決算からは、新型コロナウイルスの米企業への影響を窺うことができるだろう。
先週、S&P500は1.3%安となった。23日発表の失業保険新規申請件数は443万件となり、失業者数の増加が明らかとなった。
新型コロナウイルスによる不透明感が渦巻く中、以下の3企業の決算報告に注目すべきである。
グーグルの親会社であるアルファベット (NASDAQ:GOOGL)は28日大引け後、第1四半期(1-3月期)決算報告を行う。予想では、EPSが10.7ドル、売上高が410億ドルとなっている。
新型ウイルスの影響で企業が広告費を絞るとの懸念から、同株は下押し圧力を受けている。2019年に30%以上上昇した後、年初来で4%安となっている。
新型ウイルスの影響を最も受ける業界は小売業や旅行業であるが、これらは同社の主要な顧客である。
同社最高経営責任者(CEO)のサンダー・ピチャイ氏は従業員に対して「世界経済全体が大打撃を受けており、同社もその影響を免れない」と語った。
「我々は顧客と密接に関わるビジネスエコシステムの中に存在しており、大きなダメージを受けている」
マイクロソフト (NASDAQ:MSFT)は29日大引け後、第3四半期(1-3月期)決算を報告する。予想によると、EPSは1.2ドル、売上高は338億ドル。
同社は研究開発へ多額の投資をしており、オフィスも堅調であるため、決算報告は好調な結果となるだろう。同株は新型ウイルスの影響を免れており、年初来で約11%高となっている。
新型ウイルスの影響でテレワークへの移行が広がっており、同社はその恩恵を受けている。さらに、政府や企業によるクラウドコンピューティングの利用が加速する見込みである。
アップル (NASDAQ:AAPL)は30日の大引け後、2020年第2四半期(1-3月期)決算報告を行う。
新型ウイルスを受け、同社はサプライチェーンの混乱や中国以外のアップルストア閉鎖など様々な課題を抱えている。
ゴールドマン・サックスによると、世界経済が滞っていることを背景に、アイフォン販売台数は前年同期比で36%減となる見込み。
同株は先月の安値から26%高となっているものの、依然として2月の高値からは14%安となっている。
多額のキャッシュと革新的なエコシステムが同社の魅力である。同社は現在、負債が約1080億ドルであるのに対し2070億ドルの現金を有している。
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