ビットコインの価格が2024年までに数倍に上昇する仕組み。

 | 2020年05月14日 16:18

2020年現時点で、ビットコインはあまり投資の対象として見られてはいません。

有名な投資家でも(むしろ著名な投資家ほど)、ビットコインには投資の価値がないという意見を持っていることが多いです。

ビットコインは価格の変動が激しいので誰にでもオススメできる投資ではありませんが、リスクがとれる投資家ならビットコインへの投資は興味深いテーマだと思います。

過去のデータを見る限り、ビットコインは今後数年は価格が上昇する可能性が高いと私は考えています。

この記事では、ゴールドやシルバーなどの貴金属の価格モデル(式)をビットコインに適用して、過去のビットコインの価格がこのモデルで説明できることを見ていきます

また、もしもこのモデルが正しければ、2024年までにビットコインの価格が2020年5月比で約10倍程度に上昇する可能性があることも見ていきます。

この記事のポイント/h5
h5 - ゴールドやシルバーなどの金属は、世の中存在する総量を毎年供給される量で割った値(ストックフロー比率)が大きいほど、市場規模が大きくなる。ビットコインも同じ傾向が見られる。/h5
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h5 - 2020年5月12日前後にはストックフロー比率が2倍に上昇する半減期と呼ばれる変化が起こる。ビットコインの価格が上がりやすい環境が整いつつある。/h5

h5 - ゴールド・シルバー・ビットコインの過去のデータを使うと、ストックフロー比率から市場規模と価格を予測する式ができる/h5

h5 - 筆者が作成した予測式では、2020年5月から次の半減期の2024年までにビットコインの価格は約10倍程度上昇する可能性があるとの結果が出た。/h5

この記事ではPlanBさんが書いたビットコインに関する記事をベースに、将来の価格予想ができるようにビットコインの価格のモデルを一部修正したものを使って考えます。

>>Modeling Bitcoin’s Value with Scarcity(PlanB)

モデルを変更しているため、結果もわずかに異なります。

貴金属の市場規模とストックフロー比率/h3


ゴールドやシルバーなどの貴金属は、めったにない珍しい物質なので価値が高いと言われています。

どれだけ珍しいかを数値にする方法はいくつかありますが、ここでは「世の中に存在する量(ストック)」を「毎年新規に発掘される量(フロー)」で割った値(ストックフロー比率)を使うことにします。ストックフロー比率は大きいほど珍しい物質ということが出来ます。

(ストックフロー比率) = (世の中にある総量:ストック) / (毎年の供給量:フロー)

そしてゴールドやシルバーなどの金属のデータをよく見てみるとストックフローの数字が大きいほど、市場規模が大きい傾向があることがわかります。

ストックフローが大きいほど、市場規模が大きい/h2
貴金属 ストックフロー比率 市場規模
ゴールド 61.7 8兆4175億ドル
シルバー 22 3080億ドル
パラジウム 1.1 119.56億ドル
プラチナ 0.4 24億ドル

※(市場規模)は、(世の中の総量)×(単価)を計算した値です。

興味深いのはストックフロー比率と市場規模でグラフを作ると、キレイにある線上に沿う傾向が見られることです。