【第1四半期決算まとめ】大半の米企業は回復までの時間を要するだろう

 | 2020年05月15日 15:01

2020年第1四半期の決算シーズンはほとんど終了した。新型コロナウイルスが流行する中、米大企業の今後の見通しは不透明である。

一部の企業は今後の見通しを示しているが、その見通しは非常に厳しいものとなっている。FRBの調査によると、米企業は2008年のリーマンショックよりも警戒感を強めている。

米国における金融セクターを除く上場企業の42%が設備投資の削減を検討しており、27%が減配を検討していると、エコノミストのAndrew Y. Chen氏とJie Yang氏は述べた。

米主要テクノロジー企業の第1四半期決算では、将来の不確実性が高いことが明らかとなった。

不透明な経済/h2

Eコマース大手のアマゾン (NASDAQ:AMZN)は注文数が8年間で最も増加しているにも関わらず、従業員を感染させないようにしながら配送しているため、コスト圧力が高まっている。

23日の決算報告後の電話会議で、第2四半期における営業利益が15億ドルの赤字になると警鐘を鳴らした。

経済の不確実性が高く、iPhone販売の見通しが暗くなる中、アップル (NASDAQ:AAPL)は17年ぶりに、第2四半期の見通しを表明しなかった。

その一方で、オンラインショッピングやSNSでの交流、在宅勤務の増加などにより、一部の企業は好調な決算報告を行った。