【株入門編】日経平均とTOPIXについて学ぼう

 | 2020年05月22日 14:39

ニュースなどを見ていると、経済ニュースでは最後に必ず登場する、「今日の日経平均株価とトピックス」というものがあります。

いったいこの数字は日本経済の何を示しているのだろう?

これを見れば何がわかるのか?

ただなんとなくニュースを見ているよりは、内容をしっかりと理解しているとニュースの見方が変わってきます。

実はこの日経平均株価とトピックスというのは、日本全体の経済にとってとても重要な数字になってくるので、絶対に外せない数字です。

そこで今回は、日経平均とTOPIXについて深掘りしていきたいと思います。

それでは今日もお付き合い下さい。

日経平均株価とは?/h2

日経平均」という名前から分かる通り、日経平均株価は東京証券取引所第一部上場企業の中で、代表的な企業225社を日経新聞社が選んで、株価の平均を毎日計算して発表したものになります。

だから、日経225なんて呼ばれ方もしています。

日経平均株価の計算が始まったのは1949年になります。

その当時は、各企業の株は1株50円で発行されていました。

そこで、計算方法に一貫性を持たせないと意味のない平均になってしまうので、計算対象企業の株価を額面50円換算にして計算をします。

5万円で発行された株が現在50万円の価値がある株については、50円で計算するので、発行された当時の金額を50円にするわけですから、今は500円と計算されるわけです。

独特な計算方法「序数」/h3

このようにして計算された225社の数字を合計したものを「序数」で割ります。

序数というのは、割り算で割る数字のことです。

225で割ればいいんじゃないの?と思ってしまいがちですが、実は225ではありません。

なぜならば、株式の分割などで単純に225で割っていると問題が起きてしまうためです。

株式分割/h2

株価が上がって人気のある会社は、株価が上がりすぎて一般の投資家が売買しにくい値段がついてしまうことがあります。

そうなると、その会社の株はなかなか買えない状態になってしまいます。

そんなときには自社の株を分割して、売買しやすい株価まで下げることができます。

これを、「株式分割」と呼んでいて、例えば1回の取引で1000万円必要な株があったとしたら、10分割して1回の取引が100万円で取引できるようにするような行為です。

もちろん、逆も存在する/h3

人気がなさすぎて株価が下がって、どうしようもないときには株式を統合して株価を引き上げることもあります。

これを「株式統合」と呼びます。

現在の日本では、基本的には100株を1セット(1単元たんげん)として取引がされることが多いです。

話を戻しますが、このような分割や統合が行われると単純に225で割っていては、そのたびに日経平均株価が大きく動いてしまいます。

そのために、序数を使って計算することになります。

序数の計算方法については、こちらの記事を見て下さい。

平均株価で何がわかるの?/h2

平均株価は、日本経済のバロメーターです。

日本を代表する企業を対象にしているので、時々対象の会社を入れ替えたりしています。

この時も平均株価の数字が大きく変化しないように定数を変化させています。

2020年5月16日時点で、序数は27.760になっています。