米景気後退入りを宣言。ただし景気は既に底打ちした可能性も。

 | 2020年06月10日 11:41

アメリカは2020年2月で景気拡大期が終わり、リセッション入り(景気後退入り・不況入り)したと正式に宣言しました。

ただし、今回のリセッションはまもなく終わるか、既に終了している可能性もあります。

もしもリセッションが既に終わって緩やかなインフレ率の景気回復期に移った場合、定石通りなら株に投資することがリターンを高める方法になりそうです。

この記事のポイント

  • 景気拡大期は2020年2月までに終了したと宣言。アメリカ経済は正式にリセッション入りした。
  • ただし、リセッションはまもなく終了するか、既に終了している可能性もある。リセッションの終盤には失業率が低下するが、既にその傾向が見られる。
  • 景気回復期に移れば、インフレ率さえ上昇しなければ株への投資が最もリターンが高くなる。
  • ただし、個人的には既にリスク資産をかなり持っているので特に追加投資はしない。これからもしも新型コロナウイルスの第2波が来た場合の株価下落に備えて、一定の資金を温存しておく。

正式にリセッション入りを宣言/h2

一般的には2四半期連続でGDPがマイナス成長になったらリセッションと言われますが、この基準の他に、アメリカでは経済の専門家達が集まる全米経済研究所(NBER)がリセッションが始まった時期と、終わった時期を認定しています。

NBERは2020年2月にアメリカの景気拡大期が終わったと正式に発表しました。

リーマンショック後の2009年からの景気拡大期は歴代最長の128ヶ月で幕を閉じ、2020年にリセッション入りしたことになります。