Adobe、新型コロナウイルス流行でも過去最高収益【20年3-5月決算】

 | 2020年06月18日 13:39

Adobe(アドビ)は画像・映像の編集ソフトや、webサイトの顧客体験を向上させるためのマーケティングツールなどクラウドで提供する企業です。

特に、デザイナーやクリエイター向けの画像・映像編集ソフトは圧倒的なシェアを獲得していて、業界では圧倒的な存在感を示しています。

そのAdobeの3-5月期の決算発表の発表がありました。結果は悪くなかったと思います。決算発表後に株価も上昇し、市場もこの決算の結果を評価したようです。

この3-5月はアメリカで新型コロナウイルスの流行して都市封鎖も行われ、経済が大きく低迷した時期だと言われています。その影響もあって、Adobeの収益は予想を下回りましたが、それでもきちんと成長を続けて過去最高を記録しました。

この記事のポイント

    • Adobeは20年の3-5月期は収益は予想を下回ったもの前年よりも14%成長して過去最高を記録。利益は予想超えの好成績を残した。
    • 収益が予想に届かなかったのは、Web広告管理製品「Advertising Cloud(アドバタイジング・クラウド)」などで収益が落ちたため。
    • Adobeの売上はほとんどがサブスクリプション(定期購読)で、解約さえなければ毎月・毎年売上は発生する。新型コロナウイルスで経済が低迷しても、収益には大きな影響が見られなかった。
    • 長期的に見て、成長事業であるはずのデジタル・エクスペリエンス事業の売上成長が鈍化している点は課題。主力事業が好調なうちに成長のきっかけを掴みたいところ。

事前から予想されていましたが、新型コロナウイルスによるこの企業への悪影響はかなり限定的だったようです。アメリカの景気の最悪期と言われている3-5月期を無事に通過しました。

2020年3-5月期決算決算/h2


Adobeの3-5月期の決算の内容を振り返っていきます。

  • 一株利益:2.45ドルで、予想を0.13ドル上回る。
  • 収益:31.3億ドルで、予想を0.3億ドル下回る(前年比14.2%増)

収益は予想に届きませんでしたが、それでも3-5月期は四半期売上として最高を記録したようです。