変調の兆しを感じた6月【20年6月振り返り】

 | 2020年07月01日 12:15

6月上旬までは上昇する株価をのんびりと見ていたのですが、6月の半ばにかけて環境に変化が見られました。

主な環境の変化は2つです。1つ目は「FRBの資産増加の伸びが止まったこと」、2つ目は「アメリカで新型コロナウイルスの感染再拡大の傾向が鮮明になったこと」です。

この2つの変化は重要です。

FRBの資金供給は今まで株価上昇の大きな理由の1つでしたが、今はそれを失いました。また、新型コロナウイルスは4月のピークを超えて再拡大したことで、景気の大きな底はまだ来てない恐れも浮上しました。

これに合わせて、私の投資もほんの少しだけリスクを回避するために一部の株を利益確定させて、普段よりも多めに現金を待機させています。

株価が上昇してくれるなら良し、下落して安く買えるチャンスが来るならそれもまた良しというスタンスです。

この記事のポイント

  • 6月中旬にFRBの資産増加が止まった。2020年3月以降、FRBから大量な資金が供給されて米国株は上昇してきたが、その力は弱まった。
  • 6月中旬から、アメリカで新型コロナウイルスの感染再拡大の傾向が鮮明になった。4月が感染者も景気も最悪期かと思われていたが、感染者は既に4月のピークを超えて上昇を続けている。
  • 感染再拡大とともに景気の最悪期が訪れることも想定して、株の一部を利益確定した。

上昇理由を失いつつある米国株/h2


今まで市場を下支えしていたFRBがしれっと、支援の手を緩めていることは6月の大きな変化だと思います。

FRBが債権や国債などの資産を購入して資金を供給している場合、FRBの資産額は増えていくはずですが、6月中旬からFRBの資産額は減少傾向にあります。