米企業の景気は6月に順調に回復【ISM景況指数】

 | 2020年07月08日 12:20

20年6月のアメリカの景気はとても好調だったようです。

ISMが調査した米国企業が感じる景気を数値化したデータ(ISM景況指数6月分)は、新型コロナウイルス前の2020年2月に匹敵するほど強かったです。

都市封鎖を解除して、経済活動が順調に再開された様子が見えてきています。一気に活動を再開しすぎて、感染拡大を起こしているのがかなり心配ですが、ひとまず6月の景気がよかったことは朗報でした。

この記事のポイント

  • 6月のアメリカの景気はかなり好調だった。4-6月期の企業決算も期待ができる内容だった。
  • 景気刺激策で資金に余裕がある状態で、経済活動が再開できたことが6月の景気回復につながっている。
  • ただし、米国企業が雇用拡大にかなり慎重になっている姿勢が見えるので、このままでは好調の持続は難しい。雇用の回復が十分にないうちは、政府の追加の景気刺激策が必要かも知れない。
  • 経済拡大を急ぐあまり、新型コロナウイルスの感染拡大を招いている点にも注意が必要。

ただ、6月は順調に景気が回復していますが、以下の記事に書いたように個人的には今後は経済の回復が緩やかになるだろうと予想しています。

7月の最新の経済状況を追いかけているFRBの中には、景気回復の勢いが失われていると見ている主要メンバーもいるようです。

米景気回復は停滞している可能性─アトランタ地区連銀総裁=FT(ブルームバーグ)

パンデミックの状況での投資は経験がないだけに先が読みにくいのですが、株が下がれば買い増して、株が上がれば一部を株以外の資産に振り分ける投資で、ほどほどなリターンを狙いたいと思っています。

好調だった6月の米国企業/h2


ISMは毎月アメリカ企業に景気アンケートを実施してISM景況指数として発表しているのですが、6月の米国企業が感じている景気はとても強かったです。

製造業・非製造業ともに6月の景況感は急回復しました。