米景気回復の勢い6月好調も後半から失速した可能性

 | 2020年07月10日 16:22

最近、アメリカの景気に関する記事を2日続けてアップしました。

2つの記事のタイトルだけ見ると、「アメリカの景気は良いのか悪いかどっちなんだ」と混同するかも知れないので、もう少しだけ最近のアメリカの景気について、この記事で補足をしておきたいと思います。

この記事の要点をまとめると、「6月の米国企業の景気は力強く回復した。しかし、6月後半から景気回復の力強さに陰りが見える。多くの人が思い描くペースでの景気回復が難しくなるかもしれない」です。

この記事のポイント

  • 6月までV字回復のようにアメリカ経済は回復をした。
  • しかし、毎週集計される経済指標をよく見て見ると、6月後半から回復力強さが失われたように見えるデータが散見される。
  • 市場は2021年後半には2019年の新型コロナウイルス前の経済に戻ると予想しているが、予想以上に回復には時間がかかる恐れがある。

6月の景気回復は力強かった/h2



まず、既に終わった6月のアメリカ企業の景気を確認すると、大方の予想を上回る力強く回復していることがわかります。

以下の記事でも詳細を書きましたが、ISMが調べた米企業の景気は製造業も非製造業も6月はかなり好調でした。