ペプシコ、スナック菓子とシリアルが好調で予想を超える決算【2020年4-6月期】

 | 2020年07月21日 17:55

ペプシコ (NASDAQ:PEP)は、コーラのペプシやスナック菓子のドリトスなどを販売するアメリカの大手食品メーカーです。

アメリカ経済が大きく低迷したと言われている20年4-6月期ですが、ペプシコの決算は予想していたよりも、利益も収益も良かったです。決算発表直後は市場も株高で反応しました。

また、買収や為替の影響を除いた売上成長(オーガニックグロース)は前年からマイナス成長になってしまったものの、予想よりもマイナス幅はずっと小さくすみました。

4月はレストランの閉店などの影響を受けてドリンクの売上は減りましたが、代わりに巣ごもり需要で家で消費するスナック菓子やシリアルの売上が増えて業績の低迷をカバーしたようです。

この記事のポイント

  • 4-6月期の決算は予想ほど業績が悪化せず、利益・収益ともに予想を上回った。
  • レストラン閉鎖で不調だったドリンクの売上を、巣ごもり需要の流れに乗ったスナック菓子やシリアルの売上でカバーした模様。
  • いまだ新型コロナウイルスの先行きが見通せないため、今後の業績見通しは発表されなかった。自社株買いと配当は合計75億ドル(時価総額の4%分)確保して、株主に還元する予定。

ペプシコ2020年4-6月期/h2

ペプシコの今期の決算は、一株利益も収益もアナリスト予想を超えるものになりました。

  • 調整後一株:1.32ドルで、予想を0.07ドル上回る。
  • 収益:159.5億ドルで予想を4.8億ドル上回る(前年比マイナス3.0%)。
  • オーガニックグロース:マイナス0.3%で、事前予想マイナス2.8%を上回る。
単位:10億ドル 2Q20 前年比
収益 15.95 -3%
営業利益 2.32 -15%
営業利率 15% -2%
純利益 1.66 -19%
調整後一株利益 1.32 -11%

収益は前年比で見るとマイナス3%、純利益はマイナス19%と業績が落ち込んでいますが、アナリスト達の予想していたほどには悪化しませんでした。