インテル、次世代半導体の生産の遅れで株価大幅下落【20年4-6月期】

 | 2020年07月30日 15:17

インテル (NASDAQ:INTC)の2020年4-6月の決算報告がありました。4-6月の業績は問題なくよかったです。収益も前年比+19.4%と力強く伸び、収益も利益も予想を超えました。

問題は、半導体の次世代半導体の生産の遅れを明らかにしたことです。インテルは今まで半導体の設計と生産の両輪を自社で担ってきましたが、製造の面で他社に大きな遅れを取りつつあります。

この記事のポイント

  • 収益・利益ともに事前のアナリスト予想を上回った。収益は+19.4%の上昇で、世界中の景気低迷を感じさせない力強い業績だった。
  • 次世代の半導体(7nmプロセス半導体)の製造が、予定よりも1年程度遅れる発表をした。投資家はこれに失望し、株が売られた。

次世代技術の遅れの発表を受けて株価は大きく下げましたが、下落した理由が中長期的にインテルに影響を及ぼしかねないもののため、しばらくインテル株の購入は見合わせようと思います。

2020年4-6月売上/h2

インテルの4-6月期の業績は、素晴らしくよかったです。悲観的な業績予想を立てながら、結果を見てみると良い成績を残していることが多いインテルですが、今回もちゃんとその伏線を回収してくれたようです。

  • 一株利益:1.19ドルで、予想を0.15ドル上回る。
  • 調整後一株利益:1.23ドルで、予想を0.12ドル上回る。
  • 収益:197億ドルで、予想を11.5億ドル上回る(前年比+19.4%)。

好調と不調の波はありながらも、18年第4四半期からずっとアナリストの予想を超える業績を出し続けているのはさすがです。