マクドナルド業績大幅悪化も、世界中で回復の兆し【20年4-6月決算】

 | 2020年07月30日 15:43

マクドナルドの決算は悪かったです。

もともと業績の悪化することは伝えられていたので予想もかなり低めでしたが、発表された利益はその悲観的な予想にわずかに届きませんでした。

収益は前年からマイナス30%、営業利益は同マイナス58%で、新型コロナウイルスという特殊な事象でなかったら悪い夢でも見ているかのような数字が並びました。ただし、予想からはそれほどかけ離れていなかったので、決算発表後の株価はマイナス2%程度の下落で済んでいます。

4月に業績が底を打ってからは改善傾向にあるので、回復がどの程度力強いものになるかが今後の焦点になりそうです。

この記事のポイント

  • マクドナルドの業績は2020年4-6月期に急速に悪化した。収益は前年比30%減、営業利益はマイナス58%減だった。
  • 収益はアナリスト予想を上回ったが、利益は予想に届かなかった。
  • 世界の既存点売上は前年比マイナス24%。ただし、もともとドライブスルーが売上の大半を占める米国では同マイナス9%と健闘した。
  • 4-6月の3ヶ月でも売上は毎月改善傾向にある。営業時間短縮や店内飲食禁止などの規制はあるものの、6月末で世界の96%の店舗は営業できるところまで回復した。

2020年4-6月期決算/h2

今期のマクドナルドの決算は良くなかったです。

利益は予想に届かず前年比マイナス68%、売上も前年比マイナス30%減少と大幅に悪化しています。

  • 調整後一株利益:0.66ドルで、予想を0.10ドル下回る(前年比マイナス68%)。
  • 収益:37.6億ドルで、予想を0.3億ドル上回る(前年比マイナス30%)

以下で、収益と営業利益の成長率の推移のグラフを見ても、今期は特別悪かったことが一目でわかります。